最近読書中(毒)

2005年8月29日
最近読んだ本
1)大東亜戦争の真実  東條 由布子
2)E=mc2  デイヴィッド・ボダニス
3)佛教・神道・儒教集中講座  井沢 元彦
4)ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座  井沢 元彦

上の4冊で6300円です。(タケェ)
学生のときって、こんなに本にお金使ってなかった。
このぐらいの出費って、計画して作らないと厳しかったし。
今はこのぐらいの出費はなんでもなくなったけど、
買ってきても頭固くなってるから。。。

1)終戦60周年記念に買ってみました。
本屋で手にするのには勇気がいったけど、買ってみてよかったとは思う。
高校までの歴史ってのは結果の羅列しか教わらないけれども、
実際歴史ってのはもっと深く突き詰めると、
ものすごく面白いものだと大学に入ったころ初めて知りました。
例えば、通貨や手形がどういった経緯で発明され、それが出来たことによってどういう商行為が広がったかとか、
大坂城の土木工事の様子がどうだったかとか、
産業構造の変化がどういう理由で進んでいったのかとか、
そういうことをその当時の人の気持ちになって想像すると、
なんかそれまでの歴史観と違った感情が生まれるんですよね。
今と昔じゃ、価値観が違うから簡単じゃないんですけど。
私は東條英機元首相を、「戦争を始めた悪い人」のイメージがあったんですけど、
「戦争を終結させる方法を明確にしないで戦争を仕掛けてしまった人」と考えられるくらい余裕が出来たのがここ1〜2年の話。
この本では、その当時の経済状況や政情なんかもものすごく詳細に書かれています。
今ではこの人について悪いイメージはありませんね。むしろ歴代の首相の中でも一番はずれくじを引いた人かな?
見る向きが変わればここまで歴史が変わるものかと思う本でした。

2)相対性理論ですって。これも100周年記念。
社会科学系の学校を出ているくせに、こういう理系の匂いがする話って大好きなんです。
私、一見ばらばらな数字があれば、
数列が出来ている可能性を探したり、
ガウス曲線に沿っていないか気になったり、そんな調子だから、
マクロ経済の試験の前日に「偏微分って何だ?」なんてやってたんでしょうね。
(マクロ経済と偏微分は無関係じゃないけど、試験問題としてはまったく無関係でしたw)
難しそうな話を書いているように見えても、E=mc2の式を題材にした物語風の書き方なので、
順を追って読めば予備知識無しでも、核融合や核分裂、宇宙の始まりからお終いまでなんとなくイメージできるかも?
ここに出てくる学者さんたちは、ものすごい頭を持ってたんでしょうけど、
それでも先入観というか、民族や宗教などが影響する価値観に左右され、
嫉みや革命、戦争などの状況下、純粋に真理を追究することがとてつもなく大変なことも描かれています。

3)これはお奨め。日本人なら読んでおくべき。
神道って天皇は現人神ですとかそういう内容じゃないの。
それ以前の、もっと土着した内容の神道なの。
無神論者ですって人でも、初詣とか盆踊りとか、違和感ありますか?
困ったときの神様仏様って誰ですか?
日本人なら少なからず神道の影響は受けてるの。
宗教として自覚していないだけで。そういう視点で儒教とか仏教眺めてみると、
やっぱり自覚して無いけど自分のもともとの信仰ってあったんだなって思い知らされた本です。

4)上のが面白かったんで勢いで買った本。
古くて新しい問題、政治=宗教とか、
今の普通の日本人の感覚じゃわからないものが少しだけわかったような気になれる本です。
日本人にとって政治と宗教は分ける様、憲法で定められていますが、
そのこと自体が世界中で見た場合とても変なことなんですけどね。
とにかく、未だに政治と宗教は密接に結びついているのが現状なんですよ。
日本人の感覚じゃわからない、唯一絶対無二の存在、
それらを信じている人たちがそれを否定されたときのことを想像するととても恐ろしいですよね。

やっぱり本は若いうちに読むべきだわ。
勉強ってのは本来知的好奇心を満たすものだから楽しいはずなのに・・・
学校教育は勉強をずいぶんとつまらないものにしてたんだなって思うよ。

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